居抜きのデメリット

居抜きで即開業!

最近、店舗などを探す時に居抜き物件という言葉をよく聞きます。具体的には、テナントを退店するにあたり内装や備品などを、新しい店主がそのまま引き継ぐことが可能な物件のことをいいます。一見して、新しい店主は自ら備品を用意したり内装を整えたりする手間が省けるのでとても得で便利なように思えます。しかしメリットだけでなく、デメリットもあることを念頭に置いておかなければなりません。

まず売り手のデメリットとしては赤字店舗だった場合いつ売れるのかはわからないため、退店予告を出していない場合赤字が増大してしまう可能性があること、移転の場合には顧客が譲渡先に流れてしまう可能性があることなどがあげられます。また買い手側としては店内のレイアウトが決まっていること、構造は変えることができないので制限を受けてしまうこと、建物や元あった設備の老朽化でトラブルが起こってしまう可能性があることなどです。また前評判を引きずってしまうため居抜きで初期投資の費用を抑えた分、様々な戦略を巡らせて工夫をしなければ成功するのは難しいです。

前店舗が殆どの場合で営業不振により退店しているのですから、安いからという理由だけでなくその物件をどう生かし活用するかということを考えることが必要となってきます。物件を買うときになぜ営業不振になったのかという理由を考えなければなりません。